【JD育成塾】第5期生夏実習報告

2026年8月1日~3日、九州大学伊都キャンパスにてジュニアドクター育成塾の夏実習を開催しました。
福岡・熊本・長崎・大分・宮崎・神奈川・シンガポールから約40名の受講生が集まりました。
大学の豊かな自然環境を活用したフィールドワークや、生物を対象とした観察・分類・実験など、さまざまな活動に取り組みました。

夏実習1日目
矢原先生による「身近な森の植物の分類」をテーマとしたセミナーからスタートしました。
まず、大学建物周辺の草木を実際に採集し、持ち帰った植物を観察しながら分類しました。
普段何気なく目にしている植物も、葉や茎などの特徴を一つひとつ比較することで、それぞれの違いや多様性に気づくことができます。

受講生たちは、自分たちで植物を採集し、じっくり観察しながら検索表作りを実施しました。分類するという活動を通して、
生物を「よく見る」ことの大切さを学びました。普段とは少し違った視点で身近な植物を見つめる、貴重な体験となりました。

夏実習2日目
午前は、伊都キャンパス内の生物多様性保全ゾーンでフィールドワークを行いました。
森や水辺に入り、昆虫やカエルなど、さまざまな生物を採集・観察しました。
コクワガタ、ノコギリクワガタ、ハラビロトンボ、チョウトンボ、アゲハチョウ、プラナリアなど、
多様な生物を実際に観察することで、身近な自然の中にも多種多様な生き物が暮らしていることを実感しました。

午後は、村上先生から昆虫を詳しく観察するための「科学的なスケッチ」の方法を学びました。
受講生たちは、それぞれ興味を持った昆虫などを選び、形や体の特徴を注意深く観察しながらスケッチに取り組みました。
最後には、自分が観察した生物についてプレゼンテーションを行い、観察したことや気づいたことを自分の言葉で伝える経験もしました。

夏実習3日目
ダンゴムシの行動観察を通して、科学研究の基本となる「仮説を立て、実験を行い、データを集めて検証する」という探究活動に取り組みました。
まずオカダンゴムシを採集し、雌雄を判別した後、班ごとにオリジナルの迷路をデザインしました。
単に迷路を作るだけではなく、「どのような仮説を立てればよいか」「その仮説を確かめるためには、どのような実験をすればよいか」を班ごとに考え、実際に実験を行ってデータを収集しました。
受講生たちは、試行錯誤しながら実験方法を工夫し、それぞれの班で立てた仮説について熱心に検証しました。

3日間を通して、植物の分類、生物の採集・観察、科学的スケッチ、そしてダンゴムシを用いた実験など、さまざまな活動に取り組みました。
受講生たちは、実際に九州大学伊都キャンパスを訪れ、キャンパスの中に広がる大きな森や豊かな自然環境にも触れました。
身近な植物や昆虫などを題材に、「観察する」「分類する」「仮説を立てる」「実験する」「データを集める」「考察する」「発表する」という科学的探究の基本を、実体験を通して学ぶ3日間となりました。
今回の実習で得た驚きや発見が、受講生たちのこれからの学びや探究活動につながっていくことを期待しています。